ゆうき耳鼻科院長のBlog

大阪府 茨木市でH23年1月に新規開業しました。 耳鼻科の診療機器の開発や、滲出性中耳炎や耳管開放症については専門的治療を行っています。

ALS人工呼吸器下の患者さんへの代用音声の試み

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IMG_1505.JPG 喉頭癌などで声帯をとってしまう手術をした人などは、人工喉頭と呼ばれるバイブレータのようなものを顎の下に当てて振動させ、口の動きで声を出したりします。

ALSの患者さんでもできるかもしれませんが、手足が動かせない上に、残存した喉頭も邪魔をしてうまく声にならないようです。

そこでこのような装置を試してみることにしました。
IMG_1510.JPG
まずスピーカーをシリンジのゴムに取り付けます。
結構スピーカーが発熱するので、ヒートシンクをつけています。
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このスピーカーのついた内筒をシリンジに入れます。

回路は、まずは簡単に555タイマーICで発振させ、NJM386のアンプで増幅しています。

ただ音量が少なめです。

今回使ったスピ-カーは模型用の50円の安物ですが、低音までしっかり出る0.5W程度のスピーカーに取り替えて実験を進めようと思います。

なんとか、ALSに限らず人工呼吸器をつけた患者さんが声を出せるような方法を今後も考えていきたいと思います。

ALSの患者さんは、手も動かせません。スイッチを入れたり、音の高低を変化させるには、PICマイコンを使ったコントローラなども開発が必要ですが、まずは、「声」が出るかどうかです。
がんばります。

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