2011年7月アーカイブ

ブロー氏液の驚異

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ブロー氏液ブロー氏液は、昔抗生剤などなかった頃に中耳炎の治療などで使われていた消毒液ですが、最近その効力が見直されてきている薬剤です。
よく効くという話は聞いていたのですが、正直あまり信用していなくて今まで使ったことがありませんでしたが、ダメ元で使ってみたところ、その効力に驚嘆しました。
早速当院でも酢酸アルミニウム、酒石酸、酢酸を原料に調剤してみました。
今まで治るのに時間がかかっていた、慢性中耳炎の術後耳や外耳道真菌症、鼓膜上の肉芽などの治療期間を大幅に短縮できそうです。

耳漏が止まらない方は一度試してみる価値がありそうです。

劇的に効果のあった方の例をお示しします。

TCI.jpg耳鳴の治療は難しく、ビタミン剤、循環改善薬、ステロイド剤、精神安定剤、漢方薬、リドカインの注射、針治療など様々な治療が行われていますが、いずれの治療でも完治はなかなか難しいとされています。

当院でも上記の治療に加え、近年有効性が認められつつある音響心理療法:TRT療法を始めています。

この治療法では、左図のようなノイズ発生器をつけていただき、耳鳴りを気にならないように持って行く心理的な療法です。ただ、これによって耳鳴りが消えてしまうものではなく、
「鳴っているけど気にならない」状態
に持って行く治療法です。

注意点としては、

  1. 難聴がひどい人には適さない
  2. 治療には1,2年の時間が必要なので、すぐに効果を期待される人には向かない
  3. 耳鳴がなくなるわけではない
  4. サウンドジェネレータは5万円弱と高額である

などをご理解いただく必要があります。

TRT.JPGたとえば、エアコンの音などは耳を澄ませば聞こえますが、普段我々はあまり気にせず生活できます。耳鳴に対してもそのような状態に持って行くのがこの治療法の目的です。

当院ではまず2週間ほど試してもらい、続けられそうなら購入いただいて治療を続けていくことにしています。

耳鳴でお困りの方は一度ご相談下さい。

(補聴器・TRT外来用のスペース→)

「中耳炎で鼓膜を切って膿を出さないといけないといわれたんですけど、本当に切らないと治らないんでしょうか」

と意見を求めて受診される方がよくおられます。

結論から言いますと、私の意見としては、子供の中耳炎で鼓膜切開を要するものはきわめて少ない、という立場です。

もっとも、中には鼓膜切開を要するケースもありますが、子供の中耳炎に限っては、年間で鼓膜切開をするのは1人いるかいないかです。

 

小児の場合、鼓膜切開を検討すべき中耳炎は大きく分けて2種類あります。1つは鼓膜の奥に膿がたまって腫れて痛くなる「急性中耳炎」、もう一つは、鼓膜の奥に水がたまって、痛くはないけど聞こえにくい「滲出性中耳炎」です。

 それぞれの場合について考えてみましょう。

ゆうき耳鼻咽喉科メイン

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