ノート
スライド ショー
アウトライン
1
術後性副甲状腺機能低下症に対する1α,25(OH)2D3の使用経験
  • 結城 和央、北村守正、林正彦
    (滋賀県立成人病センター 耳鼻咽喉科)
2
当科での術後性副甲状腺機能低下症の治療
  • 1995年まで:  1αOH D3  + 乳酸Ca
  • 1995年以降: Ca製剤中止の目的で、1α,25(OH)2D3 単独に変更

    →  変更後 iPTHが上昇したため、内服を漸減・終了できたものが多数あった
3
Vitamin D3製剤
4
対象
  • 甲状腺全摘出術後、1995年の時点で、1αOHD3 と Ca剤を内服していた症例 23例
  • 1α,25(OH)2D3単独投与に切り替え、血清Ca値、iPTH値を定期的に測定して投薬量を増減した
5
症例1:55歳女性
  • 1992年3月 甲状腺乳頭癌に対し、甲状腺全摘出術施行
  • 1995年5月までの3年間、1αOHD3 2μg/day、乳酸Ca 4g/dayを内服
  • 1995年6月 1α,25(OH)2D3 2μg/dayに変更
  • 約1年後に内服終了
6
投薬変更前後のiPTHの変化
7
まとめ
  • 術後性副甲状腺機能低下症に対し、外来フォロー中に、1αOHD3とCa製剤によるコントロールから1α,25(OH)2D3単独に変更したところ、 iPTH値が上昇し、投薬を中止できた症例が多く見られた。