WelchAllyn LumiviewのLED化
Part.1 本体へのLED組み込み

Part.2電源の制作へ

2004/8/16

WelchAllyn社製の拡大鏡付きヘッドランプ(額帯鏡)"Lumiview"は、両眼での約1.5倍拡大鏡がついていて耳鼻科診察には非常に便利です。
しかし、電球部の構造が弱いからかハロゲンランプを交換すると中の金具がおれてしまって使い物にならなくなってしまいました。
そこで、Lumileds社のPowerLED:"Luxeon Star 1W"を組み込んでLED化してみました。

本体の加工

  • ヘッドバンドから電球・レンズ部分を取り外します
  • ハロゲンランプの台座のあるあたりのプラスチック部分を左図のように斜めにのこぎりでカットしてしまいます
  • このとき、フリップする拡大鏡の部分がきっちり回転することを確認しておきます
  • LEDの放熱板に、Lumiviewの台座金具(曲がる部分)を放熱性シリコーンで固定します
  • 24時間して固まったら、これを左写真のプラスチック部分にホットボンドで固定します
  • このとき、光軸がまっすぐになるように気をつけます
  • 飛び出たホットボンドと放熱性シリコーンをカッターナイフで削り、黒色塗料で塗装します
フレーム Luxeonの白色LEDは、ロットによって色にばらつきがあるらしく、僕の手に入れたものは色温度5500Kでやや青みがかっていました。
鼻粘膜などは白みがかって見えるので、はじめはみんなアレルギー性鼻炎みたいに見えたりもしましたが、慣れればちゃんと見えるようになりました。

従来のハロゲンランプと比べて、特に小児の滲出性中耳炎などは圧倒的に見やすくなりました。今までは子供を押さえつけて顕微鏡で見て、
「液がたまっているのか鼓膜が濁っているだけなのかはっきりしないなあ」
と思うような症例でもはっきりと貯留液の状態がわかるようになりました。
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2004/11/03