当科における上咽頭癌の治療成績
結城和央、北村守正、林正彦
(滋賀県立成人病センター)
上咽頭癌は、頭頸部腫瘍の中でも早期に自覚しづらく、解剖学的にも診断に時間がかかることが多く、また、早期に転移しやすいことから、予後不良なものの1つに数えられてきました。
しかし、近年、chemotherapy、radiation法の発達により、予後の改善が見られるようになり、1997年にはUICCのTNM分類が変更されるなど、病期についても見直されつつあります。
今回、当科での治療成績を報告し、新しいTNM分類および予後因子について検討してみました。